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【島根】山陰の山間部。今と昔が行きかう町・津和野散策

2020/03/15
その他

島根県津和野町は山間の小さな盆地にあり、山陰の小京都といわれています。中央にのびるレトロな町並みやそこに息づく歴史のロマン、そして変わらない昔からの文化とそれを今に伝える人々の営み、まちづくり。訪れたら心癒される風情あふれる津和野の見どころと町歩きスポットをご紹介します。

フォトジェニックな赤い鳥居の「太皷谷稲成神社」へ

町の入り口に現れる大鳥居
町の入り口に現れる大鳥居

車で中国自動車道を通り、六日市インターをおりてからしばらく山間の道を行ったところに津和野町はあります。まず目につくのは緑あふれる山々を抜けたら大きな赤い鳥居が!ここをくぐると津和野町に入ります。町内中心部にはいくつか広い駐車場があるのでそこに駐車してから町歩きがおススメです。中心部から歩いて10分くらいに津和野のシンボル的存在の「太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)」があります。1773年に津和野藩主の第7代・亀井矩貞(かめい のりさだ)が藩内の平安と住民の穏やかな暮らしを祈願して京都の伏見稲荷神社を勧請しました。

太鼓谷稲成神社境内
太鼓谷稲成神社境内

朱色の鳥居が並ぶトンネル
朱色の鳥居が並ぶトンネル

城山の上に建てられた太皷谷稲成神社は境内まで上がる階段沿いにあるのが見どころの一つ「千本鳥居」。鮮やかな朱色の鳥居が並んでトンネルのようになっていて、思わず写真を撮ってしまうフォトジェニックな空間です。そして珍しいのがこちらの神社、「イナリ」の漢字が一文字違います。伏見など国内に多いのは「稲荷」、太皷谷は「稲成」になってます。これにはエピソードがあり、伏見からお稲荷さまが勧請された直後に蔵版が蔵のカギを失くしてしましました。困り果てた蔵番がお稲荷さまに願をかけたところ全く見つからなかったカギが自宅の囲炉裏の鍋掛でみつかりました。その話を聞いた亀井矩貞が「願い事が良く叶う」ということで、願望成就や大願成就の意味が込められて漢字を改めて称すようになったそうです。

参道には稲成神社らしいかわいい狐の置物が
参道には稲成神社らしいかわいい狐の置物が

境内から見た津和野の景色
境内から見た津和野の景色

千本鳥居のトンネルを抜けて頂上に着くと眼下に広がるのは津和野の町並と雄大な山々。太皷谷は江戸時代に時刻を知らせる太鼓が鳴り響いた谷間であることから名づけられました。当時の人々はここから響く太鼓の音により毎日を過ごしていたのかと思うと景色と相まって感動します。そして境内には見事なしめ縄が掛けられた本殿が!朱色が映える尊厳な造りです。中国地方でも有数のスポットで毎年多くの方が参拝に訪れます。山の中腹に建てられているので周りは空と山々の緑だけ。パワースポットとして人気なのも納得の雰囲気です。

立派なしめ縄の本殿
立派なしめ縄の本殿

本殿わきに立つ「おきつねさま」
本殿わきに立つ「おきつねさま」

境内には狐(=おきつねさま)の石像や置物、絵などがたくさんあります。稲荷神社にとって狐は護国豊穣を司る神様のお使いで参拝者の願いを神様に届けててくれたり、反対に神様からの恵みを運んでくれる存在です。お守りも充実していて「稲成」のゆらいにもなったエピソードの「失せ物が見つかる」というものから商売繁盛、良縁成就学業成就などなど、訪れたらお守りとして太鼓谷稲成神社のパワーを持ってかえりましょう!

多種多様なお守り
多種多様なお守り

人々が行きかう息吹感じる「殿町通り」

まっすぐに伸びる殿町通り
まっすぐに伸びる殿町通り

静かな山のふもとに抱かれた津和野は古い歴史が長い間眠り続けた城下町でもあります。その中で当時の雰囲気を今に残すのが「殿町通り」。津和野観光のメインストリートになります。景観自体も非常に静かでノスタルジックなのですが一番の特徴は通りの堀に大小沢山の鯉たち。まるできれいな絵巻物のように景色に溶け込んでいて、元々は水路に発生する蚊の幼虫を駆除すするために疫病対策として泳がされたそうです。鯉は300~500匹いるといわれていて地元の方や観光客があげるエサで大きく育ち通りに色を添えています。

堀を泳ぐたくさんの鯉
堀を泳ぐたくさんの鯉

沙羅の木「焼きアイス」(350円税込み)
沙羅の木「焼きアイス」(350円税込み)

歴史ある通りにはカトリック教会、藩校養老館跡、郡庁跡など多くの市跡が集中していて見どころが満載です。そして史跡巡りをしながら楽しめるカフェや食べ歩きのお菓子なども充実しています。殿町通りの各スポットにいカフェ沙羅の木には食べ歩きにも最適な名物、「津和野焼きアイス」があります。その場で焼いてくれた熱々なパンの中に冷たいアイスが入り、待ち時間も15秒という速さです。またお土産にも最適な和菓子のお店、三松堂にある赤飯のおはぎ「直会餅(なおらいもち)」がおススメです。こちらのおはぎは材料を太鼓谷稲成神社で祈祷したものを使っていて、昔から縁起物の食事として親しまれてきた赤飯を美味しくご利益を持って帰ってもらいたいという想いでつくられています。丸い形も縁起がいいといわれていて、まさにお土産にピッタリな一品です!

三松堂「直会餅」(2個いり290円・5個入り730円税込み)
三松堂「直会餅」(2個いり290円・5個入り730円税込み)

古橋酒造外観
古橋酒造外観

津和野町には山間部ならではのきれいな水と地元の酒米があり気候にも恵まれていて酒造りも行われています。明治11年創業140年の歴史を誇る「古橋酒造」さんもその一軒で、昔ながらのたたずまいの酒造は事前予約で見学も受け付けています。店内にはオリジナル商品や試飲ができるコーナーもあり気さくな店主さんたちが案内してくれます。また店内奥にはしっくいを素材に鏝で作られた大きな龍の「鏝絵(こてえ)」が大迫力!地元の左官・藤本誠一氏が寄贈されたそうです。美味しいお酒の利き酒に、かわいいグッズやレトロな店内、ぜひ立ち寄ってみてください!

大迫力の龍が飾られています
大迫力の龍が飾られています

古橋酒造の「初陣」を改良した飲みやすい「ウイジンジャー」(1,500円税込み)
古橋酒造の「初陣」を改良した飲みやすい「ウイジンジャー」(1,500円税込み)

受け継がれる文化、津和野の今昔を知る

津和野町日本遺産センター外観
津和野町日本遺産センター外観

独特な文化を今に残す津和野。そんなあれこれを知ることができるのが「津和野町日本遺産センター」です。こちらには津和野の文化を紹介するパネルやムービー、かつての町並や住民の活動などを描いた「津和野今昔~百景を歩く~」など様々な展示がされています。常駐のコンシェルジュ(案内人)さんも気さくに説明してくれて散策がよりディープなものになります。殿町通りの入り口と津和野駅のちょうど中間くらいに位置していて散策の拠点になります。

津和野百景図
津和野百景図

館内1階のギャラリーには津和野百景図がすべて展示されていて「四季」「自然」「歴史文化」「食」とテーマで紹介しています。津和野百景図とは、かつて藩主の側に仕えていた栗本里治が藩内を巡りスケッチをして約4年の歳月をかけて百枚もの絵を書き上げて解説を加えてまとめたものです。非常に趣のある絵で、クスリと笑ってしまうようなユニークなものや美しさに息が漏れるものなど多様で見るものを引き込みます。またこちらの展示では百景の絵がカードのようになっているものがあり、表が絵で裏は現在の同じ場所の写真となっていて今と昔を比べることができるなど分かりやすく楽しめるよう工夫してくれています。

絵と解説がついていて分かりやすいです
絵と解説がついていて分かりやすいです

鷺舞の衣装
鷺舞の衣装

2階は津和野の歴史や文化を説明するパネルや、お祭りの衣装などが多数展示されています。なるほど!と唸る展示内容ばかりで、中でも特に目をひいたのが「鷺舞(さぎまい)」といわれる古典芸能神事。毎年7月20日と27日に行われるこの神事は、京都の八坂神社が源流で山口祇園会を経て、津和野に天文2年1542年、疫病除けを祈念して伝わりました。そして今日まで大切に受け継がれており現在では「日本に只一つ残る鷺舞」と言われています。城下町に響く鐘の音に合わせて、高さ85cmもある鷺頭をかぶり優美で真っ白な鷺羽をまとって舞う姿は見るものを魅了し多くの観光客がこの町に集まります。殿町通りにも鷺舞の銅像がたっており山の緑をバックに舞っています。

殿町通りにある鷺舞の銅像
殿町通りにある鷺舞の銅像

昔があるから今がある。津和野で感じる歴史の深さ

城下町として歴史を重ね、伝わり、生まれた文化が今もなお受け継がれている津和野を散策すると現在もまたその積み重ねのひとつなんだと感じました。大切な町の文化を守りながら息づく町。津和野駅までは新山口駅から走るSL列車の終着駅でもあります。車やSLなど各時代に生まれたアクセスで訪れる城下町風情を残した町。まさに歴史が交差する津和野町にぜひ訪れてみてください!

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