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亭主と客の楽しみを追求!島根「明々庵」は超貴重な茶室

2021/01/10

島根県松江市にある「明々庵(めいめいあん)」は、江戸時代の藩主であり茶人としても有名な松平不昧(まつだいらふまい)にゆかりのある茶室。松平不昧の茶道への考え方を具体化した茶室は、亭主と客との楽しみを追求した工夫を垣間見ることができます。 また、江戸時代の情緒を残した松江の町並みを同時に楽しむことができるスポットにもなっているので、ぜひ足を運んでみてください。 江戸時代の雰囲気を体感できるスポット 明々庵の入り口は、松江城の北側に位置する塩見縄手(しおみなわて)と呼ばれる通りに面しています。この通りは長さが500メートルほどしかないものの、江戸時代の城下町らしい雰囲気がそのまま残されている稀有な場所となっています。 塩見縄手から勾配のある横道を上がっていくと赤山(あかやま)という小高い丘があり、そこに明々庵が建てられています。もともと安永8年(1779年)に松江藩主の松平不昧が家臣のために建てた明々庵は何度か移築を繰り返し、昭和41年に現在の場所に保存・修復されました。 明々庵が建っている場所からは、国宝に指定されている松江城を眺めることができます。その眺望は格別で、黒塗りの5層6階の天守と同じ高さの目線から楽しめる穴場のビュースポットとなっています。 実は明々庵が立地する赤山と松江城は江戸時代の初めまで同じ山でした。それが城郭の堀を造るために山の間の場所を切り崩したことで、今では別々の山となっています。江戸時代の土木工事があったからこそ見ることができる風景だと知ると、また新たな面白さを感じられるのではないでしょうか。 松平不昧の思想が伝わる茶室 明々庵の建築に携わった松平不昧は、江戸の中期から後期にかけて活躍した当代一流の知識人です。薬用人参の栽培をはじめとする産業振興に力を注ぐとともに、茶人としても文化の保護や育成に貢献しました。 不昧が築いた茶室は現代でもいくつか保存されており、お茶を飲む楽しさを共有する場所を作ろうとした工夫が、その建築の端々から伝わってきます。 例えば、亭主とお客さんのあいだに設けられることの多い中柱(なかばしら)が明々庵にはありません。これは柱を取り除くことによって、亭主と客の心理的な距離を近づけるための工夫だと考えられています。 また、明々庵には立ったまま入室できる「貴人口(きにんぐち)」が備え付けられています。多くの人が茶室と聞いてイメージする「にじり口」も設置されていますが、それと同時に身分の高いお客さんが出入りできるような工夫も施されています。 親しみのある空間を演出する茶室 明々庵は茅葺の厚みのあるフォルムが特徴的で、神社などでも見かける「入母屋造り(いりもやづくり)」となっています。入母屋造りの屋根は他のものより複雑な建築様式のため、古くから格式高いものとされてきました。 室内は「二畳台目(いちじょうだいめ)」と呼ばれる、二畳と4分の3の大きさの畳を組み合わせただけの狭いスペースとなっています。炉の位置はお客さんに近い「向炉(むこうろ)」となっており、中板(なかいた)と呼ばれる亭主とお客さんの間に置かれる板もないため、重苦しさの少ない軽快な茶室だったと考えられています。 

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